ハムスターは、
- 生体価格が安い
- 鳴かない
- スペースを広くとらない
と、なにかとお迎えしやすく
ペット初心者にも人気の生き物です。
そんなハムスターをお迎えする前に
知っておきたいことが、
どのような特徴があるのかや
お世話が必要になるのかです。
この記事では、
ハムスターを飼う上で注意したい項目を
11個にわけてまとめました。
ハムスターを飼う上で注意したい11個のポイントとは?
ハムスターを飼育するうえで、毎日のお世話は
何をしたらいいのでしょう。
また、どのような点に気を付ければ
よいのでしょうか。
1.ハムスターの性格
ハムスターは「ゴールデンハムスター」
「ジャンガリアンハムスター」
「ロボロフスキーハムスター」の3種類が
ペットとしてメジャーです。
体の大きなゴールデンハムスターは、
比較的温厚で大人しい性格です。
ハムスターの中でも賢く飼いやすい種類です。
しかし、縄張り意識が高いため多頭飼いは
できません。
ジャンガリアンハムスターの性格は
個体によってばらつきがあります。
臆病、人懐っこい、攻撃的、おっとりなど
個性豊かな性格といえます。
なかにはあまり懐かない子もいますが、
それもその子の個性といえるでしょう。
体の小さなロボロフスキーハムスターは、
人にあまり懐くことはありません。
その代わりに多頭飼いがしやすい種類で、
観賞用としても人気があります。
ハムスター同士が寄り添っている姿などは、
見ているだけでもとても癒されます。
2.ハムスターの習性
ハムスターは夜行性の生き物ですので、
日中はほとんど眠って過ごします。
そして、ハムスター1番の特徴としては
「頬袋」を持っていることです。
ハムスターはリスと同じように
頬に袋を持っており、そこに餌を入れて
お気に入りの場所に貯蓄する習性が
あります。
餌を貯蓄する場所は寝床や床材の中など
個体によって異なります。
野菜など傷みやすいものは貯蓄せず、
種子類やペレットなど、水分の少ないものを
選んで貯蓄する賢い一面も持ち合わせています。
合わせて読みたい記事はこちら。
⇒ハムスターが餌を隠すのはなぜ!?見つけたらどうすれば良い?
3.ハムスターに適切な生活環境
野生のハムスターは土の中で生活しています。
土の中の気温は1年中ほぼ一定ですので、
ハムスターは暑さも寒さも苦手としています。
ハムスターの適温は20~26度、
湿度は40~60%です。
温度が25度以上、10度以下になると命に危険
が及ぶため、ケージには温度計を設置し、
温度管理をこまめに行う必要があります。
気温の変化に苦手な
ハムスターの対策方法を
こちらの記事で紹介しています。
4.掃除のやり方~毎日のちょこっと掃除~
ハムスターの飼育用品には、毎日掃除を
行うものと、2週間~1ヵ月に1度行うものが
あります。
毎日掃除を行う必要があるのは以下の項目です。
- トイレ
- 巣箱
- 寝床
- 餌入れ
- 餌・水の交換
- 貯蓄されている餌や、排泄物で汚れた床材や
回し車など
ハムスターは餌を寝床や床材の中に貯蓄する
習性があります。
放って置くと傷んでしまい不衛生なため、
見つけたら撤去しましょう。
また、ハムスターは綺麗好きでトイレを
覚えることができます。
ハムスターの尿は臭いも強いため、
悪臭の原因にならないためにも
トイレの砂は毎日交換
することをおすすめします。
ハムスターの正しい巣箱掃除の方法
はこちらがおすすめです。
ハムスターが過ごしやすい
環境づくりも大切ですよね。
5.掃除のやり方~大掃除~
2週間から1月に1度はケージ全体を丸洗い
します。
ケージを洗わないまま放って置くと、
雑菌が繁殖し、病気の原因に繋がります。
ケージ全体の掃除方法は以下を
参考にしてくだい。
- 飼育用品をすべて取り除く
- 床材をすべて撤去する
- 飼育用品、ケージを洗う
- 熱湯消毒または日光消毒を行う
- 床材を敷き、飼育用品をもとに戻す
床材を取り換える際には、すべてかえてしまうと
自分の臭いが消えてしまいストレスを感じて
しまいます。
もともと敷いてあった床材の3分の1を
とっておき、新しい床材に混ぜて使用すると
臭いが残りストレスを軽減させることが
できます。
ケージの大掃除、
頻度やベストな時間帯については
こちらを参考にしてくださいね。
6.同じケージでの多頭飼いは基本的にNG
ハムスターは縄張り意識が非常に強いため、
複数飼育をするとケンカをする場合があります。
ケンカがひどくなると命を落とすまで攻撃
することもあるため、
基本的に複数飼育には向きません。
これは家族やペアであってもいえることです。
ペットショップなどでは複数のハムスターが
同じケージ内で飼育されていますが、
それはまだ赤ちゃんだからです。
子供のころは仲が良くても、突然ケンカを
はじめる場合もあるため注意が必要です。
どうしても複数飼育がしたい場合には、
ロボロフスキーハムスターがおすすめです。
人間に懐きにくいぶん、複数飼育を
しやすい種類です。
ただし、相性が悪い場合もありますので、
複数飼育をする際は様子を見ながら行うことが
重要です。
ハムスターって喧嘩するってご存知ですか?
複数飼育を検討されている方は
こちらも参考にチェックしてくださいね。
7.ハムスターが食べられない食べ物
ハムスターは野菜類や果物も食べますが、
基本的に人間の食べ物を与えることはNGです。
ここでは、ハムスターが食べることで危険な
食材を紹介します。
- チョコレート
- ネギ類
- アボカド
- さくらんぼ
- りんごの種
- 柿
- グレープフルーツ
- パイナップル
- コーヒー
- 牛乳
- ジュース全般
これらの食材はハムスターにとって
中毒症状を引き起こす可能性があります。
特に野菜や果物は気軽に与えてしまいがち
ですので、与える前に害がないか
確認することが重要です。
ほかにも、花や観葉植物のなかには
毒性のあるものも存在します。
ハムスターが誤ってかじったり誤飲したり
しないよう注意が必要です。
8.健康チェックの方法
ハムスターは体が小さいため
体調の異常を見逃してしまいがちです。
異常を見逃さないためにも、
飼い主さんが毎日行いたい
健康チェックは以下の通りです。
- 毛並みは良いか、艶はあるか
- 耳から臭いはしないか、汚れはないか
- 鼻水やくしゃみはないか
- 目に輝きはあるか、目やにはないか、
目はしっかり開いているか - 尻尾が濡れていないか、お尻周りが汚れて
いないか - 体重が急激に減少または増加していないか
- 元気や動きは活発か
- 食欲はあるか
- 爪や歯が異様に伸びていないか
- 体にしこりはないか
当てはまる項目があった際には
病気の可能性があります。
普段から様子をチェックし、
異変にいち早く気が付けるように
しておくことが大切です。
異常が見られた際には、
速やかに獣医師に
相談することをおすすめします。
ストレスに弱いハムスターの
行動については
こちらがおすすめです。
⇒ハムスターのストレスを行動でチェック!どんなしぐさがある?
どんな仕草があるのか
チェックしておきましょう。
9.ハムスターが受診できる病院の場所や診療日時
ハムスターは体調を崩したり
ケガをしてしまった際、
どこの動物病院でも
診てもらえるわけではありません。
何かあってから病院を探していたのでは、
最悪間に合わないケースもあります。
そうならないためにも、事前に
ハムスターを診察できる動物病院を
リサーチしておくことが大切です。
緊急時にも対応できるように、
診察時間や場所の確認、移動用のキャリーなどを
用意しておくと安心です。
病院の値段や連れていく場合は
こちらの記事を参考にしてくださいね。
10.ハムスターは決して濡らしてはいけない
ハムスターを飼育するうえで絶対にしては
いけないことの1つが「水に濡らす」行為です。
ハムスターにとっての
お風呂は「砂浴び」です。
もともと水の少ない砂漠地帯に住んでいる
ハムスターは、水に濡れることに対応した
体ではありません。
水に濡れると体温が一気に下がり、
体温を調節をすることができず、
最悪命に関わります。
下痢をしているなどで
体が汚れている際には
局部をよく絞ったタオルなどで
拭いてあげてください。
ハムスターのお風呂には、
砂浴び専用の砂が販売されていますので
そちらの使用をおすすめします。
ハムスターのお風呂の詳しい情報は
こちらがおすすめ!
11.疑似冬眠の見分け方
特に寒い冬場、ハムスターが固まって動かない、
死んでいるのだろうかと思うような際には、
「疑似冬眠」の可能性があります。
疑似冬眠とは冬眠のように動かない
仮死状態のことです。
飼育下のハムスターが冬眠することはなく、
疑似冬眠と冬眠は全く違うものです。
疑似冬眠はハムスターが
低体温状態に陥っている状態を指します。
室温が10度以下で兆候があらわれ、
5度以下になると疑似冬眠に入ります。
一見死んでいるようにも見えますが、
死後硬直がないことが特徴です。
疑似冬眠は放って置くと死に至る危険な
状態です。
発症した場合には、タオルにくるみ、
その上からカイロやドライヤーなどで温めます。
直接温風を当てたりお湯に入れたり
しないようにしてください。
応急処置をほどこしながら
様子を見ずに動物病院を受診してください。
ハムスターという命を迎えるということの大切さ
ハムスターは生体価格が安く、
飼育スペースもとらないため
初心者でもお迎えしやすいペットです。
しかし、安易な気持ちで飼うことは
ハムスターを短命にしてしまったり
飼育放棄につながったりしてしまいます。
ハムスターも立派な意思を持つ
生き物であることを忘れてはいけません。
犬や猫をお迎えするのと
同じくらいの責任を持って
飼育をしてください。
小さな体の割には手間暇がかかる面もあり、
自分の時間をハムスターの飼育に
費やさなければならないことも多いでしょう。
ハムスターをお迎えする前に
どのような飼育が必要なのか
自分に最後まで面倒を見ることが
できるのか、確認することが大切です。
まとめ
ハムスターは生体価格などを考えると、
初心者でもお迎えしやすいペットです。
しかし、夜行性であることや寒暖差に弱い、
毎日のお世話が欠かせないなど、
手間暇がかかる生き物でもあります。
ハムスターをお迎えする前に
飼育方法の確認や
最後まで面倒をできるかなど、
しっかりと把握しておくことが大切です。