小さな体のハムスターの
健康のバロメーターともなるのが
食欲の有無ではないでしょうか。
突然餌を食べないと
何かあった可能性が高く心配ですよね。
体の異常なのであれば
病院へ行かなければなりません。
ハムスターはストレスなどにも弱く、
それだけでなく警戒心も強いため、
精神的な要素や環境の変化でも
餌を食べない原因にもなり得ます。
体も小さい分、
ほんの数日餌を食べないだけでも、
体力の消耗程度は大きく、
大きな致命傷にもなり得てしまうのです。
ハムスターが餌を食べない原因は何が考えられる?
ではハムスターが餌を食べない原因に
どんなことがなり得るのでしょうか。
餌を食べない原因として
以下のことが考えられます。
- ハムスターの性格
- 今の環境にまだ慣れていない
- 高齢や不正咬合など歯の不調
- 疑似冬眠に入っている
- 食欲が無い
- ストレス
これらはハムスターが
警戒心が強いという性質を持つことや
ストレスにも弱いという性質が
大きく関係しています。
また歯の不調も
もし原因として可能性があるのであれば、
早期に治さないと餌を食べない日が続き、
命の危険につながります。
それでは一つずつ原因について
詳しくお話していきましょう。
1.ハムスターの性格
ハムスターの性格も
餌を食べない原因として大いに関係します。
体の小さいハムスターの
動物的な特徴として、
警戒心が強いということはありますが、
その中でも警戒心の強さの程度にも
個体差があります。
それぞれの性格の違いとして、
慣れている人には人懐こい子や、
まったく心を人間に対して
開かない子など差があります。
中でも特に警戒心の強いハムスターは、
人から与えられた餌に対しても
警戒をして食べない可能性があるでしょう。
2.今の環境にまだ慣れていない
ハムスターの環境への慣れというのも
原因として挙げられます。
環境に慣れていなければ、
より警戒心も高まります。
そうなってしまうと
常に警戒心が高まっているせいで、
ハムスターも安らぐことなく
体力が消耗してしまったり、
体調が悪くなってしまうことなど
負の循環が出来てしまう可能性があり、
餌の食べは悪くなる傾向があります。
3.高齢や不正咬合など歯の不調
ハムスターは歯が伸び続ける動物です。
固いものを定期的に噛むことで
歯が削れ、ものを噛むのに
ちょうどよい長さを保てるのですが、
高齢になってきたり、
もともと咬み合わせの悪い子は
不正咬合といって、
歯が頬肉の方へ伸びてしまって
傷をつけたりするため、
痛みなどで
餌が食べられなくなってしまいます。
不正咬合や高齢による
歯の異常な伸びがわかった場合、
動物病院で削ってもらう等の
処置が必要になるでしょう。
体の小さいハムスターたちは
少しの間でも餌が食べられないと
体力を消耗して命の危険へと
つながる可能性が高いです。
あくびの際や、
口を開けてチェックが可能そうなら、
してみて、異常が見つかれば
すぐに動物病院へ行った方が良いでしょう。
4.疑似冬眠に入っている
ハムスターは室温が低すぎてしまうと、
疑似冬眠と呼ばれる
代謝が低下する状態に体が陥ります。
冬眠とは餌などの少ない冬季に、
摂取できるエネルギーが少なくても
命を失うことのないよう、
代謝なども最低限の
省エネ状態に入ることです。
疑似冬眠とは、
気温などの環境の変化で、
ハムスターが誤った認識をし、
冬眠状態に体のシステムを
変えてしまうのです。
冬眠というシステムは、
野生のハムスターにとっては
必要なシステムかもしれませんが、
現代の飼育されているハムスターには
必要ないシステムです。
ハムスターの部屋の室温を
しっかり上げてあげる等して、
疑似冬眠に入らない環境を
作ってあげましょう。
5.食欲がない
体の異常などで食欲がないため
餌を食べない可能性もあります。
ハムスターも
体が小さいからと言って
病気にならないわけではありません。
腫瘍などになる可能性もありますし、
様々な臓器で
異常が起こっている可能性もあります。
高齢の子だけでなく、
若くても病気になる可能性もあります。
環境や精神的なもので
該当するものが思い当たらず、
食欲が無いせいで
餌を食べないのであれば、
すぐに動物病院へ
連れて行くべきだと思います。
6.ストレス
ハムスターは
ストレスにも弱い動物です。
強い恐怖や、
警戒し続ける生活などで
過剰にストレスが与えられた場合、
精神的にも体力的にも消耗してしまい、
餌を食べないこともあります。
その場合、
餌を食べてもらえるようになるために、
ストレスの原因となっているものを
取り除いてあげる必要があります。
ハムスターの生活している環境の周りから、
餌を食べなくなった時期に
逆算して変化のあったことなどを
一つずつ思い起こして、
取り払ってあげたり、
気にしなくてよい環境を
作ってあげましょう。
ケージの周りの目隠しなども
効果的だと思います。
ハムスターが餌を食べないのは病気の可能性もある?
ハムスターが餌を食べないのは
原因が病気の可能性もあるのです。
体の小さなハムスターですが、
人間や犬猫と同じ哺乳類で、
きちんと内臓もあり、
内臓の病気になることもあります。
体調が悪く食欲が落ちる病気であると、
命に大きく関わる
病気の可能性も出てくるため、
余りにも餌を食べない場合は
動物病院を受診した方がいいでしょう。
ただし、動物病院と言っても
獣医さんが皆
ハムスターを診察できるわけでは
ありません。
事前に
ハムスターを診療可能な動物病院かなど
調べておく必要があります。
こんな記事もあるので、
動物病院に対する不安も
解消してみてくださいね。
いざという時には
専門家の診察は
可愛いハムスターの命を守るためにも
必要です。
すぐに動けるよう、
きちんと知識を持っておけると
安心ですね。
まとめ
小さくてかわいらしいハムスターですが、
その分体力も他の動物と比べると弱く、
餌を食べない器官が長引けば長引くほど
体力は消耗してしまい、
命の危険につながります。
飼い主さんが
餌を食べなくなる原因について、
知識をしっかりと持ち、
原因についてある程度把握できると、
異常が起こった時にすぐに動けるために
手遅れにならずに済むでしょう。
小さなハムスターを守れるのは
飼い主さんしかいません。
しっかりと正しい知識を
持っておきましょうね。