ハムスターは初心者でも飼いやすく、
知識を身に着ければ自宅にて繁殖もできます。
しかし赤ちゃんが生まれた後
気をつけなくてはならないのが、
ハムスターが赤ちゃんと食べる
子食いや共食いです。
ハムスターを初めて飼った方は、
その現実にショックを受けると思います。
実は私も幼い頃、
ハムスターの赤ちゃんを
育てた経験がありますが、
赤ちゃんが食べられてしまったのを
目の当たりにした経験があります。
小さくて可愛いハムスターの赤ちゃんを、
どうにかして守ってあげたいと思いますよね。
そこで今回は
ハムスターが赤ちゃんを食べる原因と対策法
をご紹介します。
原因や対策法を知り、
このようなことが
起こらないようにしたいですね。
ハムスターが赤ちゃんを食べる原因とは?
ハムスターが赤ちゃんを食べるのには
子食いと共食いがあります。
親が赤ちゃんハムスターを
食べてしまうのには変わりありませんが、
これらの原因の違いをご紹介します。
1.ハムスターの赤ちゃんの子食い
ハムスターは小動物のなかでも子育て上手で、
基本的には子育て全般を
母ハムスターが行ないます。
しかし子供を大切にする
母性本能が強いがゆえに、
相応の理由があると大切な赤ちゃんを
食べてしまうのが子食いです。
母ハムスターに不安やストレスがあったり
赤ちゃんに生命の危機があるときに
子食いは起こります。
後ほど詳しい原因についてご紹介しますね。
2.ハムスターの赤ちゃんを共食い
次に共食いについてです。
共食いの主な原因は、縄張り争いです。
これは赤ちゃんでなくても、
同じゲージで多数飼っていると
起こることです。
ハムスターは縄張り意識が強く、
習性として野生では基本的に
1匹で暮らします。
同じケージで飼うと
自分の縄張りを守ろうとし、
ケンカの末に共食いに至ります。
そのため、
ある程度大きくなった赤ちゃんは、
親離れさせないと共食いされてしまうのです。
また父ハムスターが赤ちゃんを共食い
してしまうこともあります。
父ハムスターは妊娠したタイミングで
別ゲージに移しましょう。
母ハムスターが赤ちゃんを食べちゃう理由とは?
母ハムスターが赤ちゃんを食べてしまう
子食いの理由についてご紹介します。
母ハムスターに不安やストレスがあったり
赤ちゃんに生命の危機があるときに
子食いは起こります。
後半ではその対策法もご紹介しますね。
1.栄養不足
出産後のハムスターは体力勝負なので
しっかりとした栄養が必要です。
餌の量も多く必要ですが、
栄養バランスを考えた食事を与えなくては
栄養不足になってしまいます。
十分な栄養がとれないと最悪の場合、
母ハムスターも赤ちゃんも生きていけません。
そういった場合にやむ終えず
自分の子供を必要な分だけ食べて
栄養補給をすることがあります。
人間からしたら信じられませんが
野生では生き残るために必要なことなのです。
2.赤ちゃんに障害があった場合
赤ちゃんが奇形だったり
何かの病気や傷害があるとき
母ハムスターは子食いをすることがあります。
奇形や病気の子は体が弱いので、
野生界では生き延びれません。
ちゃんと生きていけないと判断された子は
仕方なく食べられてしまうのです。
これも母ハムスターの判断ですので、
仕方がないことと言えます。
3.母ハムスターにストレスがかかっている場合
母ハムスターになんらかのストレスがかかると、
母ハムスターが安全に子育てができないと判断し
子食いをしたり育児放棄をしたりします。
ストレスの原因としては
- むやみに覗き込む
- 掃除をするなど構いすぎる
- 騒音がある
- 明るすぎる
- 父ハムスターがいる
などです。
妊娠から出産後のハムスターは
通常以上にデリケートで、
ストレスを感じやすい状態です。
妊娠したらこのようなことに特に気をつけ、
母ハムスターにストレスを
与えないことが大切です。
4.人間の匂いがついてしまった場合
人間がハムスターの赤ちゃんを
素手で触ってしまうと、
母ハムスターが子食いを
してしまうことがあります。
ハムスターは匂いにとても敏感で
自分と同じに匂いがするものに安心し、
そうでないものには
不安を感じたり攻撃をします。
人間が赤ちゃんを触ってしまと、
赤ちゃんに人間の匂いがつき、
異種と判断し食べてしまう
ことがあるのです。
ハムスターが赤ちゃんを食べないようにする対策は?
ハムスターが赤ちゃんを食べてしまう理由
を紹介してきました。
仕方ない理由もありますが、
このようなことが起こるのは
とても悲しいですよね。
ここでは少しでも子食いを防ぐため、
飼い主ができる対策法をご紹介します。
1.ゲージを掃除する
ハムスターを飼っていると、
毎日お掃除しますよね。
きれい好きなハムスターは
毎日の掃除が欠かせません。
しかし子育て中は、
掃除のやり方を変更しましょう。
基本的に母ハムスターに任せ、
念入りな掃除は禁物です。
逆に子育て中のハムスターにとっては、
大掃除はストレスになります。
ですので最低限の掃除をしてあげましょう。
巣箱や巣箱の近くはいじらずに、
餌や水やトイレ等の最低限の掃除で大丈夫です。
そして生後3週間ほどし
赤ちゃんが1人前になったら、
ケージをしっかりと大掃除をしてあげましょう。
2.赤ちゃんハムスターを触らないようにする
赤ちゃんはとても可愛いのでついつい
触りたくなってしまいますが、
絶対に素手で触ってはいけません。
生後3週間ほどすれば赤ちゃんも
しっかりしますので、
その頃までは触るのを我慢しましょう。
3.母ハムスターの体重管理をする
母ハムスターは出産後、
ものすごい体力を使います。
栄養不足やえさ不足で子食いが起こらないように、
しっかりと体重管理をしてあげましょう。
母ハムスターが痩せて衰弱してしまうと、
しっかりとした判断ができないため
子食いや育児放棄をします。
しっかりと体重管理をし、
栄養のあるものを与えるのが対策です。
ハムスターの赤ちゃんの巣わけのタイミングはいつ?
またハムスターの共食いを
起こさないためには、
巣わけのタイミングを
しっかりと見極めましょう。
大抵の場合は
生後3週間~4週間ころに巣分けをします。
タイミングとしては、
赤ちゃんが完全に離乳し、
一人でエサを食べられるようになった頃です。
個体差がありますが、
この頃になればほとんどの赤ちゃんが1人前です。
巣わけをしないと共食いの原因になりますので、
タイミングをしっかりと見極めてあげましょう。
まとめ
いかがでしたか?
ハムスターが赤ちゃんを食べる原因と
対策法をご紹介してきました。
子食いや共食いについて初めて聞いた方は
かなり驚かれたと思います。
ですがハムスターの赤ちゃんを
育てるにあたって、
このことはしっかりと
理解していなくてはいけません。
しっかりと理解し対策法を知っておくことが、
赤ちゃんの命を守るのには大切なことなのです。
ハムスターの赤ちゃんの育て方について、
徹底解説している記事がこちらです。
ぜひ合わせてご覧くださいね。