ハムスターを飼っていると、
自宅でハムスターを繁殖させたいなと
思う方も多いと思います。
ハムスターは
飼育知識と繁殖方法をしっかりと理解すれば、
自宅で誰でも繁殖が可能な動物です。
その反面、
知識がないうちに繁殖させてしまうと、
大切なハムスターを亡くしてしまう
可能性もあります。
そこで今回は
ハムスターの繁殖方法について
詳しく調べてみましたのでご紹介します。
繁殖の時期やリスクも
合わせて調べてみましたので、
ハムスターを繁殖させたいと
思っている方はぜひご覧ください。
ハムスターを繁殖させる方法!【準備編】
ハムスターを繁殖させるときは、
まずは準備から始めます。
後から後悔や困ったりしないように
しっかりと計画的に繁殖させましょう。
またハムスターは1回の出産で5~8匹、
多いときで10匹もの赤ちゃんを産みます。
そのことも考え里親などが決まっているうえで
繁殖をするようにしましょう。
ここではやるべき準備を6つご紹介します。
1.オスとメスをしっかり判別する
ハムスターを繁殖するには、
まずオスとメスをしっかりと判別しましょう。
ハムスターをつがいで飼ったら、
実は同性だったということがたまにあります。
判別の方法は生殖器と肛門の距離です。
仰向けにし、
生殖器と肛門の距離を確認しましょう。
距離が近いのがメスで、
遠いのがオスです。
またオスには睾丸があるのが
みればわかると思います。
2.ハムスターの種類を決めておく
ハムスターには種類がいろいろあり、
ペットショップでは主に
体長10センチほどの
ジャンガリアンハムスターや
ロボロフスキーハムスター、
体長15センチほどの
ゴールデンハムスターがいます。
繁殖の際はどの種類のハムスターを
繁殖させるか決めておきましょう。
種類が違うハムスターの繁殖は
絶対にしてはいけません。
遺伝的に病気の個体や奇形の個体が
産まれやすいというリスクがあるためです。
そのようなリスクについて詳しくは
後半で説明していきますね。
3.健康体のハムスターを選ぶ
繁殖させるハムスターは
健康体のハムスターにしましょう。
病気や奇形がある場合は
繁殖してはいけません。
また
- 生後2か月に満たない
離乳したばかりの若い個体 - 2歳以上の年老いている個体
- 太っていたり痩せている個体
などは繁殖には不向きです。
2ヶ月から1歳半くらいで病気がなく、
見た目も健康体のハムスター
を選びましょう。
4.赤ちゃんハムスター用のケージを用意する
赤ちゃん用のケージも用意してあげましょう。
ハムスターは生後3週間ほどで
親離れをさせる必要があります。
その頃にはハムスターは一人前になり、
1個体に1つのゲージが必要になります。
事前に準備し、
置く場所なども考えておきましょう。
5.ハムスター同士の顔合わせをしておく
繁殖させる種類や環境が整ったら、
ハムスター同士の顔合わせをしましょう。
ですがいきなり同じゲージに
いれてはいけません。
びっくりしてけんかをしてしまう
恐れがあります。
まずは、お互いのゲージを隣に置き、
お互いの存在を意識させましょう。
1週間くらいはこのまま様子を見ます。
6.メスのハムスターの発情期を待つ
顔合わせが上手く行けば、
次にメスのハムスターの発情期を待ちます。
メスハムスターの性周期には
個体差はありますが、
基本的には4日といわれています。
4日に一度発情をし、排卵をしています。
特徴としては普段より落ち着きがなくなり
そわそわとしだします。
ゲージの中を動き回り外に出たがったり、
また気性が荒くなり
飼い主のことを噛むこともあります。
このような様子が見られたら
発情期かもしれませんので、
次のステップに進みましょう。
メスハムスターが発情している時間は
12時間から20時間程度ですので、
このような行動を見逃さないように
よく観察することが大切です。
ハムスターを繁殖させる方法!【繁殖編】
ハムスターの繁殖準備をここまでしたら
次に実践に移っていきます。
あとはこちらが環境を作ってあげるだけで、
基本はハムスター同士に任せます。
相性などもあるので、
もちろん実践で上手くいかない
こともあります。
ですがしっかり顔合わせをしていれば、
実際にハムスターを繁殖できるのは
もうすぐですよ。
1.メスのハムスターをオスのケージに入れる
隣同士のケージごしに
お互いにコミュニケーションを
取っているようであれば、
メスをオスのゲージにいれます。
ハムスターはメスの方が気が強いので、
メスのゲージにオスを入れてしまうと
オスが負けて怪我をする場合があります。
オスのゲージにメスを入れても
激しいけんかをしなければ、
一緒のゲージで1週間様子を見てみましょう。
大抵の場合オスがメスを追いかけて
怒られるというパターンが多いですが、
激しいケンカをしていなければ大丈夫です。
次第にメスもオスを
受け入れてくれるでしょう。
ここで上手く
コミュ二ケーションが出来ていれば、
メスの妊娠ももうすぐですよ。
2.交尾するのを待つ
オスのハムスターが
メスのハムスターを追いかけ、
次第にメスもオスを受け入れるようになり
交尾が始まります。
交尾時間は大体30分~1時間程です。
3.交尾が確認できたらメスのハムスターを隔離する
交尾後妊娠をしていたら、
メスハムスターはオスを拒絶します。
交尾が確認できたら
メスのハムスターを隔離し、
安全で落ち着ける場所に
移動させてあげましょう。
また出産に備えて
メスのケージには大きめの巣箱を用意し、
床材をいつもより多めに入れておきましょう。
ハムスターの繁殖させるのに最適な時期はあるの?
ハムスターは1年中繁殖が可能です。
しかし気候や気温を考えると
春や秋がおすすめです。
母ハムスターにも子ハムスターにも
負担がかからない時期ですので、
繁殖には最適といえるでしょう。
ハムスターを繁殖させることにリスクはある?注意点は?
繁殖の仕方を詳しくご紹介してきました。
次に自宅にて繁殖させるにあたって、
絶対に守らなくてはいけない注意点が
ありますのでご紹介します。
いくら注意していても
自宅での繁殖にはリスクがある
ということを頭に入れておかなくては
なりません。
注意点を理解し、
できるだけそのようなリスクが
起きないようにしてあげましょう。
1.奇形が生まれる危険性を知る
近親交配や病気などが原因で、
奇形が生まれる危険性があります。
特にハムスターの近親交配は
奇形が生まれるリスクが高いので
注意しましょう。
ハムスターは繁殖周期が早いので、
放っておくと近親交配をしてしまいます。
繁殖させるハムスターを選ぶ際は、
近親交配にならないか注意する
必要があります。
また奇形は遺伝するので、
親に奇形がある場合も繁殖はやめましょう。
2.繁殖させるのは同じ種類同士のみ
また、繁殖させるのは
同じ種類同士のみにしましょう。
種類が違うハムスターの繁殖は
絶対にしてはいけません。
遺伝的に病気や奇形のハムスターが
産まれやすいというリスクがあるためです。
また種類が違うハムスターの繁殖には、
流産や死産のリスクもあります。
最悪母の場合
母ハムスターが出産により
死亡する危険性もあります。
3.痩せ気味・太り気味のメスは繁殖させない
痩せ気味や太り気味のハムスターは
出産にリスクを伴うので
繁殖はさせないほうがよいでしょう。
体力がないので出産に耐え切れず、
母ハムスターが死亡してしまう危険性
があります。
まとめ
いかがでしたか?
今回はハムスターの繁殖方法について
時期やリスクなども合わせて
ご紹介してきました。
繁殖方法を詳しく知って、
さらに繁殖させてみたくなった方
もいるのではないでしょうか?
ハムスターの出産には
リスクが伴う場合もありますが、
繁殖に成功し生まれてきた赤ちゃんは
とても可愛いものです。
飼育知識と繁殖方法をしっかりと理解し、
上手な繁殖をしてあげましょう。