ハムスターも犬や猫と同じ哺乳類なので、
同じような病気になります。
腫瘍もそのひとつ。
良性腫瘍もあれば悪性腫瘍もあります。
あの小さな体で手術できるのか?
そもそも原因はどんなものがあるのか?
分からないことだらけですよね。
そこで、ハムスターの腫瘍について
原因や手術のことを中心に紹介していきます。
寿命が短い分、短期間にいきなり腫瘍が
大きくなってくることも多いので、
手の施しようのない段階にまでならないよう
情報を知っておきましょう。
ハムスターに腫瘍ができる病気とは?
ハムスターに腫瘍ができる病気は色々あります。
また、ペットのハムスターは遺伝的に近いので
腫瘍ができやすいとも言われています。
良性腫瘍も悪性腫瘍もありますが、
良性でも大きくなりすぎると
はじけてしまったりするので油断できません。
ハムスターに腫瘍がある場合の症状は?
腫瘍とはできもののことなので、
身体の組織のどこかが腫れてきます。
他の症状は、食欲不振や出血など
腫瘍のできる位置に寄り違ってきます。
お腹の中にできる腫瘍だと臓器が圧迫されるので
食欲不振や便秘などが起きやすいですし、
体表にできる腫瘍だと皮膚が耐えきれず
自壊してしまうことが多いです。
ハムスターに腫瘍ができる原因は?
ハムスターに腫瘍ができるのは、
寿命が短いことと遺伝的なことが
原因として多いと言われています。
腫瘍細胞というのは健康な体なら自分の免疫で
退治してしまうものなのですが、
老化で免疫力が落ちてくるとそれができず、
腫瘍細胞の増殖を許してしまうんです。
ハムスターの寿命は長くても3年くらいなので、
1歳半を超えると腫瘍ができやすい歳と
言えます。
ハムスターの腫瘍の治療の方法は?
腫瘍と聞くと、手術でとってしまえば良いと
思いますよね。
でも、身体の小さなハムスターは
できないこともあるのです。
その子の状態や腫瘍ができた場所にもよるので、
治療は内科か外科かを
慎重に考えなければいけません。
1.薬を使っての内科的治療
手術できない状況だったり、緩和的な治療の際に
選択されます。
ハムスターは使える薬が犬や猫よりも
限られてしまうため、腫瘍治療というよりは
感染防止だったり増大予防だったりという
使い方です。
身体が小さなハムスターは手術の麻酔で
死んでしまうこともあるため、
3年という寿命を考えると内科療法で
できるだけ穏やかに過ごしてもらうという方法を
とる飼い主さんも沢山います。
2.手術を行う外科的治療
切除できる大きさや位置の腫瘍は、
手術を選択することもあります。
上記にもありますが麻酔のリスクが
身体が小さい分上がってしまうので、
それを覚悟したうえで手術に挑みます。
鋭い歯で傷口を噛んでしまうハムスターの子も
多く、手術のあとの術後管理を
飼い主さんが頑張らないといけません。
もちろん良性の腫瘍なら手術に耐えきれたら
そのまま完治することもありますが、
相応のリスクもあるのだということは
飼い主さんも覚悟しましょう。
ハムスターの腫瘍の手術費用はどれくらい?
ハムスターの腫瘍の手術費用は
病院によりまちまちです。
ただし、身体が小さい分使う薬の量や
麻酔薬の量も少ないので
犬猫に比べると安めな傾向ではあります。
大体こんなくらい
- 初診料・再診料・・・1000円前後
- レントゲン・・・3000~10000円
- エコー・・・3000~6000円
- 手術(麻酔込み)・・・10000円~
- 注射(皮下)・・・1500~2500円
- 点滴(皮下)・・・1000~3000円
- 入院費・・・1000~10000円/日
処置によっては違ってくるので、
費用が気になる人はかかりつけの病院に
直接話を聞いた方が早いです。
費用は気になるものだと
病院側も分かっているので、
お金のことを相談しても嫌な顔はされませんよ。
ハムスターの腫瘍の手術ができない場合とは?
ハムスターの腫瘍、できれば手術で
さっぱりとりたいと考えている人もいますよね。
でも、できない場合があるんです。
ハムスターが弱っていたり高齢だったりすると、
麻酔をかけたストレスで
死んでしまうかもしれません。
また、身体の大部分を占めてしまった
腫瘍の場合には、皮膚の腫瘍でも
切除できないことがあります。
腸管の腫瘍などはできる病院があるかも
しれませんが、マイクロサージェリーが
とても得意な病院でなければ
術後に腸閉塞などが起きるリスクが
高くなります。
犬猫に比べるとかなり制限のある
ハムスターの手術は、身体の大きな動物と
同じようにはできないんです。
ハムスターの腫瘍を手術する場合のリスクとは?
ハムスターの腫瘍を手術する場合に、
どんなリスクがあるのでしょうか。
しつこいようですが、
麻酔のリスクが高くなります。
身体が小さいので、あっという間に
麻酔が深くなりすぎたりするんです。
また、元々ストレスに弱い動物なので、
腫瘍ではなく手術のストレスで
食べなくなってしまうこともあります。
手術を迷っているとリスクのことも
獣医師から話があるはずですが、
ハムスターの手術は動物の死のリスクが
高くなるのでかなり細かめにお話されます。
決して自信がないのではなく、
それだけハムスターの手術は
リスクが高いんです。
ハムスターの腫瘍ができないようにする予防策はある?
予防策はありません。
ハムスターの腫瘍は、ほとんどが遺伝性のものと
言われています。
しかも、身体の代謝が早い分
大きくなるのも早いです。
腫瘍ができたら運が悪かったとしか言えません。
飼い主さんにできるのは、せめて早期に見つけて
なるべく大きくならないように管理
することです。
まとめ
ハムスターの腫瘍のこと、分かりましたか?
- 腫瘍の原因はほとんどが遺伝性
- 手術が難しい場合も多い
- 手術代は犬猫よりも少し安め
人間もそうですが腫瘍を完全に予防するのは
不可能なので、なるべく早めに発見するのが
最善です。
ハムスターは短い寿命でも大事な家族の一員。
快適に生活できるよう、助けてあげてください。
ハムスターの腫瘍以外の病気についても
紹介しているので、チェックしてみてください↓
症状を知っておくことで、
早期発見早期治療をしましょう。